【未経験でも武器になる】ITパスポートはIT未経験こそ受験すべき!基本情報&応用情報合格者が解説!

資格取得

秋のインターンが盛り上がる時期ですね!早期選考も迫ってきて「IT業界に興味はあるけど、何も武器がない…どうしよう…」って焦っている方も多いのではないでしょうか?そんなときにおすすめなのが「ITパスポート」です!

「ITパスポートなんて簡単すぎて意味ない」なんて噂もありますが、実際はそんなことありません。

IT未経験でIT業界に入社し、1年目で応用情報技術者試験に合格した私が断言します!

今回は、未経験こそ「ITパスポート」を受験すべき理由を3つ紹介します!

Yang
Yang

【プロフィール】

・関西の文系学部を卒業

・if文すら理解できないIT未経験で東京の中堅SIerに新卒で就職

→入社2年目で開発リーダーとして邁進中  

ITパスポートとは?

まず前提として、ITパスポートについて簡単におさらいしましょう。

ITパスポートは簡単に言うと「ITの基礎知識を持っていることを証明する国家資格」です。

2009年に始まったこの資格は、今では年間約30万人が受験する人気資格です。

以下にざっくりとした概要をまとめました。ぜひチェックしてみてください。

試験時間120分
問題数100問
出題形式すべて選択式
(4つのうちから1つ選ぶ)
採点方式IRT方式
(単純に1問=1点とはならない)
合格率約50%
受験方法試験会場へ行き、専用の端末で受験
試験開催時期1年中いつでも実施
(テストセンターが開場している日に限る)

試験範囲としては、以下の3つの分野から出題され、まんべんなく問われます。

もっと試験範囲について知りたい!という方はIPA公式のシラバスをご確認ください。
(実はシラバスが試験において「超重要」だったりします…)

ストラテジ系(経営全般): 約35問
例)知的財産権について、貸借表の読み取りについてなど…
マネジメント系(IT管理): 約20問
例)共通フレーム、ウォーターフローモデルなど…
テクノロジ系(IT技術): 約45問
例)2進数、ハードウェア、生成AIなど…

それぞれの分野で基礎的な知識が問われるため、満遍なく学習することが求められます。

合格するためには、次の2つの条件を満たす必要があります:

  • 総合評価で600点以上/1000点満点を獲得すること
  • 各分野で300点以上/1000点満点を獲得すること

つまり、全体で60%以上の得点を取り、さらに各分野で30%以上の得点を取ることが必要です。

Yang
Yang

重要な点としては、60%以上の問題に正解しても、ある分野の正答率が低いと、
不合格になることです。まんべんなく勉強しろ、ということですね…

未経験こそITパスポートを受験すべき理由3選

① 少しでもITについて学んでいることが重要!

ITパスポートは「基礎知識しか問われないから意味がない」と思われがちですが、実際はその基礎知識こそがIT業界での成功への第一歩です!

例えば、ITパスポートで学ぶSSIDPOPSMTPといった用語。

これらは日常的に使われているにもかかわらず、IT業界では当たり前のように登場する用語です。

知らないままでは恥ずかしい場面が多く、特に新人の時には「わからないことをすぐに聞けない」状況に陥りがちです。

さらに、ITパスポートではIPアドレスDNSHTTP/HTTPSといったインターネットの基盤を支える技術についても学びます。

このような用語は研修で体系的に教わる機会が少なく、実務を通して覚えていくことが多いです。

しかしながら、最初の仕事で一から専門用語を覚えるのは非常に負担が大きい…

ですが、ITパスポートを事前に取得しておくことで、就職活動中にもアピールできるだけでなく、実際の業務でもスムーズにスタートダッシュを切ることができます!

Yang
Yang

私も新卒&未経験でIT企業に入ってみて感じるのですが、

基本用語の説明が本当にありません。(教材を渡される程度)

ITパスポートを学習しておけば、最低限の知識をつけることができます!

② 上位資格への足掛かりとして最適!

ITパスポートを取得しておけば、基本情報技術者試験に挑戦するための基礎も同時に身につけられます。

実際、ITパスポートの過去問が基本情報技術者試験の午前試験に似たような問題が出題されることもあります。

ITパスポート 平成30年度 問7

基本情報技術者試験 平成24年春期 問79

つまり、ITパスポートに挑戦することは、実質的に基本情報技術者試験の準備をしているということです。

これからIT業界を目指す方にとって、基本情報技術者試験は避けて通れない道。

その第一歩としてITパスポートを取得しておくのは非常に有効です。

Yang
Yang

少し極論ですが、ITパスポートの対策は、応用情報技術者試験の対策も兼ねます。

そのくらい、情報技術者系の試験はほかの資格に活かしやすいということです!

③IT業界の業務の全体像をさっとつかめる

インターンやワークショップでなんとなくIT業界のお仕事について聞きますが、

正直イメージがつかないことが多いことは言うまでもありません。(私もそうでした)

そんな悩みも解消してくれるのがITパスポートです。

ITパスポート 平成30年度 問28

例えば、上記には開発プロセスについて記載されています。

基本的なウォーターフローモデルのお勉強や設計の方法、要件定義の考え方も一気に勉強できるので、

未経験でIT業界に入ってどこでどう働くのだろうか…という不安の解消につながります!

Yang
Yang

新卒で入った後初めにはいるフェーズはソフトウェア実装プロセスの場合が大半です。(いわゆるテストがここに来る)

まとめ

IT業界を目指す未経験者にとって、ITパスポートは基礎力を証明する絶好の国家資格です。就職活動でも、業務の中でも役立つこの資格を、ぜひ取得してみてください。

次のステップとして、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験にも挑戦して、さらなるキャリアアップを目指しましょう!