就活やIT業界志望の大学生のみなさん、「応用情報技術者試験って、取っておくといいの?」って一度は気になったことがあるかもしれません。
私も実際に2023年に合格してみて、その難易度やレベル感がわかってきたので、過去問を参考に大学レベルに置き換えて考察してみます!
もちろん、私の独断と偏見も多分に含まれますので、参考程度にご覧ください。
【プロフィール】
・関西の文系学部を卒業
・if文すら理解できないIT未経験で東京の中堅SIerに新卒で就職
→入社2年目で開発リーダーとして邁進中
①資格の偏差値から見る大学の難易度
まず、資格としての難易度について偏差値から見てみましょう。応用情報技術者試験は、偏差値65とされています。この偏差値を基準に大学レベルを見てみると、以下のようになります。
学部単位で書いています。大学自体の難易度は測ることが難しいのであしからず。
こう見ると、地方の有力な国公立大学や日東駒専、成成明学、産近甲龍といった大手私立大学が揃っています。
これだけでも、応用情報技術者試験のレベルの高さが伺えますね。
実際、合格率も約25%とかなりの難関です。
しかし、これは資格の一般的な難易度の話。実際の中身をもう少し詳しく見てみましょう。
②午前問題で見る大学の難易度
次に、午前問題の難易度を見てみます。
午前問題は選択肢問題が中心です。詳しくは以下の通りとなっています。
結論として、午前問題に関しては「高校レベルの数学の基礎が理解できれば合格できるレベル」です。例えば、以下の問題。
いわゆる「基礎理論」分野ですが、こちら、実は高校数学で取り扱っている内容です。
難しいことは書いていますが、要は「特定の整数を2進数から10進数へ変換するとき、文字式はどうなる?」です。これは高校数学で学習する、n進数の範囲となります。
次はこちら。
漸化式なので若干難易度は上がりますが、実際やっていることはプログラミングで使用する「トレース」と何ら変わりないので、学習する価値はあります。
以上のように「高校数学の基礎をある程度理解している」レベルでも十分午前問題は突破可能なのです。
では、大学で見ていきましょう。
偏差値的には55あたりでしょうか。(高校の学習内容を平均的に理解しており、かつ理系分野のほうが理解が深まっていると若干偏差値は上がると仮定しています。)
こう見ると、地方の国公立や日東駒専レベルの私立大学が並んでおり、バリエーションが豊富です。
ただし、これはあくまで基準ですので、この大学に入ったからといって午前問題が簡単になるわけではありません。参考程度にしてくださいね。
③午後問題から見た大学の難易度
最後に、午後問題の難易度です。
午後問題は記述式が多く、長文問題や実務に即したシナリオ形式で出題されます。
例えば、情報セキュリティは必須で、それ以外の10分野から4問選択する形式です。問題文も1問あたり3〜4ページにわたる長文があり、文章回答も求められます。
上記を踏まえると、やはり午後問題は大学レベルの偏差値65の難易度となってくると考えてよいでしょう。対策するべき範囲が広く、またただの過去問対策だけでは太刀打ちできない問題がたくさんあります。(特に選択した分野によっては、全く傾向が変わるので注意が必要です。)
午後問題を乗り越えるには、やはりしっかりとした対策が必要です。午後問題の対策こそが応用情報技術者試験の合格の最大のポイントになるでしょう!
結論:大学レベルは午前・午後で異なるが、対策すればどの大学からでも合格は可能!
ここまで長々と書いてきましたが、結論は「大学レベルは午前・午後で異なるが、対策すればどの大学からでも合格は可能」です。応用情報技術者試験は過去問が特に重要で、しっかりと過去問を理解できれば、誰でも合格可能です!勉強法については以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
基礎知識が必要ですが、勉強法や参考書を押さえてしっかり対策すれば大丈夫。通信講座もおすすめですので、ぜひ始めてみてください。