【IT×未経験×英語】IT未経験がIT業界で活躍するための武器は英語であるという話

就職活動

IT業界未経験の文系大学生の皆さん!

これからのキャリアを考える中で、「自分には何が武器になるのか?」と悩んでいませんか?

その答えの一つが「英語」なんです。

ビジネスにおいて英語の使用は書く・話すを重要視されがちですが、IT業界では「読む力」がかなり問われます。

今回はその理由を交えながら、IT業界で英語が武器になる理由を3つ紹介しますね!

①英語はプログラミングの共通言語

IT業界に飛び込むなら、英語が使えると本当に強いです。プログラミング言語はどれも基本的に英語の単語で書かれています。例えば、Pythonでは標準出力は「print」、リストは「list」、オブジェクトは「object」といった具合です。JavaやSQLでも同様で、英語が分かるとプログラムの意味を直感的に理解しやすくなります。

Pythonの例

Pythonは初心者に優しい言語ですが、基本のコマンドはやはり英語です。例えば、次のようなコードがあります。

fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
print(fruits)

ここでは「fruits」というリストを作成し、「print」でそのリストを出力しています。英語に慣れていれば、この程度のコードはパッと見て何をしているかすぐに分かるはずです。

Javaの例

Javaはオブジェクト指向プログラミングで少し難しそうに感じるかもしれませんが、コード自体はやはり英語がベースです。例えば、次のようなコードがあります。


List<String> names = new ArrayList&lt;>(); names.add("John"); names.add("Jane");

このコードでは、「names」というリストに「John」と「Jane」を追加しています。英語が分かれば、「List=リスト」、「add=追加する」という具合に、コードの意味をすぐに理解できるでしょう。

SQLの例

データベースを操作するSQLも、英語が理解できると非常に有利です。例えば、次のSQL文をご覧ください。

SELECT name, age FROM users WHERE age > 20;

このSQL文は、20歳以上のユーザーの名前と年齢を選択して表示するものです。「SELECT=選ぶ」、「FROM=〜から」、「WHERE=条件」といった基本的な英語が分かれば、内容を把握するのは難しくありません。

Python、Java、SQLのどれも、基本的に英語が基盤となっています。英語ができるだけで、プログラムの内容を直感的に理解でき、未経験でもスムーズに学習が進みます。ですから、文系で英語が得意な方にとって、IT業界でも大きな強みになるのです。

②エラー解決力が高くなる

プログラミングをしていると、エラーは避けて通れないですよね。

そして、そのエラーメッセージは基本的に英語です。

つまり…エラーが最初から何となく読めるわけです!

早速例を見ていきましょう。

Pythonの場合

Pythonは初心者向けと言われてますが、それでもエラーはよく出ます。

例えば、「SyntaxError」は本当に典型的なエラーで、タイポや文法ミスで発生します。

if文の後にコロンを忘れるであったりとか、インデントがズレているだけでも発生します。

しかし、「syntax=文法」と理解すれば、「コードの文法が間違っている」とすぐに気づけます。

他にも「IndexError」があります。例えば、リストの範囲外のインデックスを指定したときに出るエラーです。

fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
print(fruits[3])  # リストには3番目がないのでエラー

この場合、インデックスが範囲外だと気づけるのは、英語で「Index=インデックス」、「Error=エラー」と理解しているからです。

Javaの場合(初心者向け)

Javaでは、特によく見かける3つのエラーを説明します。

  • NullPointerException(ヌルポインターエクセプション): 何かを参照しようとしたとき、その参照先が空(null)の場合に発生します。
  • ArrayIndexOutOfBoundsException(アレイインデックスアウトオブバウンズエクセプション): 配列の範囲外の番号を指定したときに起きるエラーです。
  • ClassCastException(クラスキャストエクセプション): オブジェクトを異なる型に変換しようとしたときに発生するエラーです。
String name = null;  // nameには何も入っていない(null)
System.out.println(name.length());  // 空のnameに対して操作しようとしたためエラーが発生

SQLの場合

SQLでは、データベース操作のための言語であり、エラーメッセージも英語で出力されます。

INSERT INTO users (id, name) VALUES (1, 'John');
INSERT INTO users (id, name) VALUES (1, 'Jane');  -- idが重複してエラー

例えば、「Syntax error near ‘FROM’」というエラーが出た場合、「FROM」の近くで文法エラーが起きていることが分かります。英語が理解できると、エラーの原因を素早く特定し、修正することが容易になります。

英語が分かることで、エラーの原因を直感的に理解できるため、解決がスムーズに進みます。エラーを読めずに挫折する人も多い中で、英語力は非常に強力な武器となります。

専門用語が英語や和製英語だらけ

IT業界に入ると、いきなり「英語?なにこれ?」って感じの専門用語がバンバン出てきます。例えば、「エビデンス」とか「WBS」、「デバッグ」、「マイルストーン」なんて言葉が日常的に飛び交います。

最初は「何言ってんだ?」ってなるけど、英語に慣れてると案外すぐに馴染めるもんです。ここでは、そんな専門用語が飛び交う会社での会話例を見てみましょう。

専門用語が飛び交う会社での会話例

上司: 「次のプロジェクト、まずエビデンスをしっかり集めてくれ。あと、WBSも早めに作成しといて。デバッグが長引くと、マイルストーンに影響するからな。」

あなた: 「えっと、エビデンスって証拠資料ですよね?何を集めたらいいですか?」

上司: 「そうそう。クライアントとのメールとか、仕様書の変更履歴なんかをまとめておいてくれ。それから、WBSはプロジェクトの全体スケジュールと作業分担を見える化するやつだから、抜け漏れなく。」

あなた: 「了解です。デバッグはいつ頃から始める予定ですか?」

上司: 「デバッグは来週からだな。バグが多いと、スケジュールがズレるから注意してくれよ。マイルストーンは絶対に守らなきゃいけないから。」

こんな感じで、専門用語が飛び交う会話が日常茶飯事です。最初は戸惑うかもしれませんが、英語に慣れていれば、「エビデンス=証拠」、「WBS=プロジェクト管理のツール」、「デバッグ=バグ修正」、「マイルストーン=重要な区切り」といった具合に意味をすぐに理解できます。

これが分かると、話についていけるし、仕事もスムーズに進められます!

IT業界では、こうした英語や和製英語が当たり前に使われているので、英語力があるとかなり有利です。最初はビビるかもしれませんが、慣れてしまえば「またか」くらいに思えるようになります。